朝晩の耳が千切れるような寒さからは解放されましたね。
いよいよ春が目の前、と言ったところでしょうか。
海水ユーザーにとってはあまりうれしくないニュースのご紹介です。
既に各方面から情報が出ておりますのでご存知の方も多いとは思いますが、ショップ店員としての捉え方を、、、
淡水ユーザーからみると馴染みのないことかもしれませんが、海水魚は取扱い魚種のほとんどがワイルド個体となります。
カクレクマノミなどの一部の魚種ではブリードが行われておりますが、人件費や飼育難易度の高さからワイルドの方が安くなる傾向にあります。
しかし淡水の支流ごとに種類が変わるほど細かく分かれておらず、太平洋で広く分布している種類、または一部地域にしか生息していない種類など様々です。
日本にも固有種がいます。
有名なところで言うとレンテンヤッコやユウゼンなど。
どちらも数万円はする高級魚種です。
同じようにある地域でしかいない魚種の中で、非常に魅力的なのがハワイ島周辺の魚種です。
ココでしか採取できない魚種がたくさんいます。
そんな中、ハワイ島周辺からのワイルド個体採取禁止が決まりました。
昔から禁止されては解禁しを繰り返していましたが、今回はマジっぽいです。
G3では数匹しか入荷履歴がありませんが、ブラバンやタイガーエンゼルは新着入荷では見ることは無くなると思います。
既に飼育されている方は★にしないように頑張ってください。
再入荷は基本的に無いと思っていただければ。
もっと定番魚種も入荷しなくなります。

紫に黄色いラインが入るコーレタンも、今後は入荷が無くなると思います。
ちょっと餌付きにくく痩せやすい種類ですが、入ってこなくなると寂しいですね。

海水魚の定番でもあるキイロハギもワイルド個体は入荷しません。
「まじかー」という方も多いと思います。
それだけメジャーな固有種だったと思います。
一応国内ブリード個体が流通していますが、ワイルドが入らなくなると決まったので値段がぐんぐん上がると思います。
もう諭吉を2人ぐらい連れて行かないと買えなくなると思います。


フレームエンゼルやベニゴンベなども主にハワイ周辺から輸入されていましたので、その流通ルートも無くなりました。
この2魚種は今回規制された地域以外でも採取出来ますが、それでもかなり入荷数は減ると思います。
ハワイ島に限らず、環境保全の名目でどんどん各国の規制は強くなると思います。
去年はインドネシアのサンゴもかなり厳しい状況になりました。
代表的なところで言うと、フォックスコーラルなんかは1年以上見る事が無くなりましたね。
アザミやコハナもキレイな色の個体もいますが、それでも10年前ぐらいに比べると色も落ちてきてるのに値段は上がる、といった印象です。
環境保全はもちろん賛成ですが、アクアの業界はどんどん縮小すると思います。
ブリードの海水魚やフラグのサンゴなども普及しだしていますが、値段は上がる一方かと思います。
だんだん金持ちの趣味になりつつなるんじゃないでしょうか。
んー、アクアはこれからどうなるんでしょうか。
水族館で見て楽しむだけのものになるんでしょうか。
少しでもこの業界を盛り上げれるように、できることを少しづつですがしていこうと思います。
それでは明日も13時〜20時でお待ちしております。
バイチャ!
大土