2018年6月18日

アクアリウム!水槽の地震対策について

どうも!つっちーです。


みなさん、今朝方の地震は大丈夫でしたか?

ちょうど出勤中の方が多い時間では?

弊社の店員も梅田で足止めを食らい、出勤も帰宅も出来ない状態に。
自転車通勤のつっちーが社用車で梅田まで迎えに行きました。



さて、今日は少し真面目なお話を。
アクアと地震について改めて考えたいと思います。


そもそも地震大国である日本では必ずと言っていいほど地震を体験します。
でも危機感や対策をしっかりされているお話は正直あまり聞きません。

特に関西の方は淡路を体験している方が多いとは思いますが、単純に回数として地震を体感することが少ないと思います。

自分は1年ほど千葉県で生活していることがありましたが、週に1回は揺れていました。
でも地元の方にとってはそれが日常だそうです。
東日本の余震もあったのかもしれませんが、関西出身の自分にとっては大きな衝撃でした。



話がそれましたが、アクアをする中で地震を恐れる一番の理由、
それは「漏電による火災」です。


地震の揺れによって水槽の水は高確率でこぼれます。
気化熱や照度の低下を避けるためにガラスフタをせずに飼育している人が多いので、こぼれる確率が高いのはもっともです。
実際お店の水槽も、魚の飛び出し防止の意味でフタをしていますが、その他の水槽はガラスフタをしていません。

また、淡水よりも海水の方が通電しやすいのでリスクが上がります。


さらにアクアは様々な電力機器を使用するので必然的にコンセントタップが水槽の近くに設置されます。



お店の水槽にはこのような対策をしています。
お手製の箱なので決して美しくはありませんが、、、

コンセントタップなどの水が掛かって漏電するリスクが高いものは、このように事前の対策がとても大切になります。

水槽も大切ですが、なにより人命が優先されるべきです。
その次にお家や家財などの財産だと思います。

自分の趣味が原因で大切なものを失わないように、必要なところは少しお金をかけてでも対策をしましょう。

続いては、その前段階の話、水がこぼれないようにする対策です。


少し揺れるだけでは水はこぼれにくいのですが、何度も横揺れが続くと共振という現象が起きて水面が波のようにうねります。

そうなるとかなりの確率で漏水します。

その波による漏水を効果的に防ぐものが「フランジ」です。



本来は水槽の強度補強のために付いているものですが、波による漏水には非常に効果を発揮します。

実際、今日もお店の水槽で水がこぼれていた水槽はもれなく「フランジなし」水槽でした。

ちなみにオールガラス水槽に後付けで地震対策用フランジを乗せることも可能です。
まだ当店での施工例がないので写真はありませんが、アクリルにて特注政策が可能です。




次の考えられるトラブルは「水槽が倒れる」現象です。

ただ、水槽はなかなか倒れないです。

60cmの規格水槽であっても、水や砂、レイアウトの岩、水槽台など、合計して100kg近くなります。

しかしどうしても重心が高くなりやすいので、まったく倒れないことはありません。
合わせて、水槽は平べったい形状が多いため、前後の揺れに関しては非常に弱く倒れる可能性がそれなりにあります。



ではどんなトラブルに気を付ける方がいいのか。
それは、水槽台から水槽が滑り落ちる現象です。




実際、東日本の時も水槽だけ滑り落ちた、という話を聞きました。

新品で水槽を買われるお客様は見たことあると思いますが、水槽とキャビネットの間には、ウレタンマットなるものを敷いています。

ガラス水槽の底が傷つかないためでもありますのが、これがあるとないのとでは滑り落ちるリスクは格段に違います。




こんな風にキャビネットに水槽が沈み込むタイプだとより安全です。

滑り落ちるリスクはかなり軽減されます。


そんな時にお店を見回していると、ウレタンマットを敷いていない水槽がありました。




見た目がスッキリときれいですが、やはり滑り落ちる危険性を考えるとおススメはできません。

この展示水槽も一度水を抜き、ウレタンマットを敷こうと考えています。





長くなってしまい申し訳ありません。

しかし、必ず来ると言われている南海トラフに備えて対策をしましょう。

緊急時に本当に大切なものは、水槽でも魚でもありません。


家族の安全、大切な資産です。


どうか皆様のアクアライフが、生活の一部として根付きながらも、不安な日々を送らなくてもいいものでありますように。


それでは、明日も13時〜20時でお待ちしております。

大土

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